<ケーススタディ“韓流”IT TRY&ERROR>16.今回のテーマ■フォント開発(上)

自のフォント開がブム ブログの流行が後押し


  


 


 韓10月9日は「ハングルの日」だ。その昔、文字は漢字だけで、貴族しかみ書きできないことを不憫に思い、平民も文字のみ書きができるようにしたいと、李氏朝鮮時代4代目の王「世宗大王(セジョンデワン)」によって1443年に創製されたのが訓民正音(フンミンジョンウム)。これは母音10字、子音14字で構成されており、一字一音素の音素文字だから、外語も本音に近く表記できる。この訓民正音の現代的名が、ハングルなのである。



 ハングルのフォントは1995年、Windowsが
く使われるようになってからWebでも文書でもマイクロソフトが開したGulim、Dotumフォントが使われている。しかし、これはハングルが持つ文字の美しさを表現できないだけでなく、非常に目が疲れるフォントだそうだ。そのせいか、韓のポタルサイトや新聞社のネット版では、文字をよりみやすいように工夫された自のフォントを開し、無償で提供している。


 


 サイトにアクセスするだけで、自に開されたフォントで表示される。新聞社のサイトは文字のサイズによって自動的に最もみやすいフォントにわるよう設定されている。分量の長い特集記事だとどうしても紙にプリントしたほうがみやすかったが、フォント開が始まってからは面上に文字が鮮明に見えるので、みやすくなりプリンタの使用が減った。フォント開は資源保護にもつながるというわけか。添付画像


 


 ソシャルネットワクサイトやブログの流行もフォント開を煽っている。個性をアピルするため、BGMや背景面、さまざまな飾りつけアイテムの一つとして特なフォントを使いたがる人がえてきたからだ。最近のブログを見ると、みやすいフォントもある一方で筆な手書きのようなものもある。何が書いてあるのかまったく理解できない暗のようなフォントもあったりする。


 


 韓最大のポタルサイトであるNAVERはWeb面をみやすくするというナヌムゴシック体とナヌム明朝体の二つのフォントをネットで無償提供している。NAVERはフォントを一つ作るのに1億円はかかったとしながらも、Webの展のため今後4年ほどかけて多なハングルフォントを開していきたいとしている。

(趙
章恩●取材/文)


 


 


 BCN This Week 2008年10月27日 vol.1257 載]  Link