韓国の携帯電話事情 補助金自由化で1円端末が復活(2007年5月7日 掲載)

WIPI搭載免除で海外メも流入か



 


 


【ソウル】加熱しすぎた競を抑えるため1999年に禁止された携電話補助金(日本では奨励金にあたる)が自由化される。従来は一定期間以上同じキャリアに加入しているユし、千円程度の補助金しか出せないよう情報通信部が細かくルルを決めていたが、5月からは補助金緩和、3月からは規制撤で完全自由化となる。日本の奨励金規制議論とはまったく逆の現象が起きている。



 この規制緩和とは別に、情報通信部は05年4月から携
電話端末に搭載が義務づけられている「WIPI」についても規制を緩和し、搭載を免除することにした。WIPIは韓国独自の技術で開された無線インタネット標準プラットフォムだ。


 


 韓の携電話加入者の多くは、携電話から無線インタネットにアクセスせず、音通話とSMS(ショトメッセジ)しか使わない。韓ではSMSがメルのようにキャリアに係なく送受信できるからだ。


 


 WIPI搭載が免除されれば、携電話端末は約20%ほど安くなる見み。特に加入者個人への端末購入補助金と販売奨励金が上せされれば、1円端末や無料端末が登場するようになる。


 


 KTFが発売したWIPIを搭載していない3G端末の値段は33万ウォン(約4万円)前後で、通常の3G端末に比べると10万ウォン(約1万3000円)以上安くなる。これにKTFは3G加入者にして30万ウォンほどの補助金と10万ウォンほどの奨励金を出している。これを合わせると、端末と手料はすべて無料になる。SKテレコムもKTFの低3G端末による市場攻略に抗し、無線インタネット機能を搭載しない超激安新機種を表する予定だ。


 


 ユにとっては端末が安くなるのはいいことだが、問題もある。WIPIという壁がなくなることによって海外メの低格端末が韓で流通しやすくなるのは避けられないからだ。


 


 また、WIPIを搭載していないというのは無線インタネットが使えない端末ということなので、キャリアの無線デタのり上げ大にもい影響をえる。


 


 HSDPA携はテレビ電話やグロバルロミングなどが付加入となるため、このような機能が使えない端末を販しても意味がないのではないかという議論もある。奨励金の自由化で格競だけがきした場合、WIPI搭載免除で削減された費用をそのままマケティング費用に回すことになり、キャリアにとっては何のメリットもないことになるかもしれない。それでも通信業は政府の規制ではなく市場の流れに任せるべきという意見が倒的に多い。



趙章恩(チョウ
チャンウン=ITジャナリスト) Link