サービス域外で再接続の不便さ残る
【ソウル発】KTは3月5日、WibroとHSDPAの両方が使える統合 USBモデム「iPlug Premium」を発売する。
KTのWibroは4月からソウルと首都圏でサービスが開始され、KTFのHSDPAは3月から全国サービスされる計画なので、このデュアルモデムを使えば全国どこでも移動しながら高速インターネットに接続できる。
KTのWibroはデータ送信速度がHSDPAに比べて早く、既存の無線インターネットより最大4倍の速度で移動しながらもノートパソコンやPMP(ポータブル・マルチメディア・プレイヤー)、モバイル端末からネットを利用できるし利用料金も安い。しかし、カバレッジがソウルと首都圏一部地域に限定されているのが難点だ。このデュアルモデムなら、Wibroサービス地域以外のところではHSDPAでアクセスできるため、移動中どこでも高速でインターネットが使いたいビジネスマンや大学生が主に利用すると見込まれている。
しかし、今回KTが発売したモデムはWibroとHSDPAそれぞれのチップを使っているため、Wibroサービスカバレッジから離脱した場合、HSDPAに再接続しなければならない。
KT側は「WibroとHSDPAのハンドオーバーはまだ技術検討段階で、発売開始時期は明確ではないが、Wibroはソウルと首都圏で、HSDPAは全国で利用できるためサービス利用に大きな不便はないはず」としている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
[BCN This Week 2007年3月12日 vol.1178 掲載] Link